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教育現場におけるクラウド化とは?導入のメリットや注意点を解説



昨今、「クラウド」という言葉を様々な場面でよく耳にするようになりました。

今や様々なサービスがクラウドで提供されており、クラウドの導入は多くの企業や自治体で急速に進んでいます。

一方で、教育現場の現状は遅れを取っていると言われています。

そこには、クラウド化に対する不安や、十分な知識がないといった要因があり、なかなかクラウドの導入が進んでいません。

この記事では、教育現場におけるクラウド活用についての理解を深めていただくために、クラウド化に関するメリットや注意点を踏まえて詳しく解説します。



目次

 

1. クラウド化とは

 

ネットワーク上を経由して接続できる様々なサービスが普及したことでクラウドサービスが急速に進みました。

「クラウド」とは、自社で購入したサーバーを用いらずともインターネット上で必要に応じてサービスを利用できる仕組みのことを言い、クラウド上にデータを保存して運用することを「クラウド化」と呼んでいます。

ビジネスにおいて更なるスピードが求められる中、そのビジネスを支えるシステムにも迅速さと柔軟さが求められています。


2. 教育現場におけるクラウド化

 

教育現場においても、新型コロナウイルス感染症の流行からリモート授業や家庭学習、職員のリモートワークが求められるようなり、インターネットありきでの授業形態・働き方が日常となりつつあります。クラウドの導入により、インターネットがあればどこからでもサービスを利用できるので、コロナ禍の変化に即時に対応できたという学校もあるようです。

また、2019年12月に文部科学省から発表された「GIGAスクール構想」によると、小中学校の生徒1人に1台のPCが配布され、全国の学校に高速大容量の通信ネットワークの整備が計画されています。

しかし現状は、PCやタブレットなどの端末はそろっているが、学習を進めるために十分な通信速度や安全性が確保できていない状態となっています。また、「システムを導入する際に校内サーバー前提で検討されてしまう」「従来のシステム構成と異なるため断念している」という声もあり、クラウドを利用できる環境の未整備が原因でクラウド化が遅れているようです。

教育現場での活用が進むことで、教育環境の改善や業務効率化につながるので是非とも進めていきたいところです。

そこで、教育現場においてもクラウド化のメリットをきちんと理解しておきましょう。


3. クラウド化のメリット

 

クラウドを導入することで様々なメリットがあります。

 

サーバー管理の負担軽減

 

学校側が自前でサーバーを整備する場合、設計や構築、維持管理において大きな負担となる可能性がありました。その点、クラウドにすると、サーバー維持管理等から教職員を解放することができます。

物理的な負担が減少し、業務効率化にもつながるでしょう。

 

教育環境の改善

 

クラウドは端末との接続環境を選ばないため、校内・校外関係なく、教職員や生徒が学習活動や校務作業を行うことが可能になり、新しい学習スタイルやワークスタイルに対応できます。

コロナ禍となりリモート授業やタブレット学習が多くなった今、教育環境の改善は優先して取り組むべきことでしょう。

 

データを安全に保存

 

自分のPCが破損してしまった場合でも、データはクラウド上に保存されているので安心です。適切に管理・運用されているので、データの消失や破損が起こらないよう、様々な対応が講じられています。

また、災害時等の非常事態に備えてクラウドを導入しておくこともおすすめします。

 

データの共有が簡単

 

クラウドサービスは利用する端末を選びません。パソコンだけでなく、タブレットやスマートフォンからもアクセスでき、データを簡単に共有することが可能になります。

場所や端末を気にせず快適に利用することができます。


4. クラウド利用時の注意点

 
 

セキュリティ

 

クラウドサービスの利用は、誰もがどこからでも情報にアクセスしやすいことがメリットですが、セキュリティの面では注意が必要です。

データを校外のサーバーに預けるため、情報漏洩、不正アクセス、ウイルス感染の恐れがあります。

対策の一つとして「二段階認証」があげられます。二段階認証は、複数の確認方法を要求することで不正アクセス防止と利用時におけるセキュリティ強化となります。他にも、「ログインに制御をかける」「アクセス制限を利用する」といった対策をとることで、ある程度安心してご利用いただけると思います。

 

障害によるデータ損失

 

メリットでも述べたように、PCの破損など物理的な要因によるデータ損失には安心なクラウドですが、100%データが守られているというわけではありません。

クラウドサービス自体に何らかの障害が発生した場合、データ復旧が困難な可能性があります。

そんな万が一の事態に備えて別で定期的にバックアップを取っておくとよいでしょう。


5. まとめ

 

教育現場においてもクラウド化をすすめていくことの重要性をご理解いただけたかと思います。

システムのクラウド化は今後も加速することが予想され、変わりゆく教育スタイルやワークスタイルにいち早く対応していくためにも、クラウド化の利用は欠かせません。

多方面に良質なサービスを届けるクラウドですが、クラウドサービスのリスクをしっかり理解したうえで利用するようにしましょう。


 

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出典:文部科学省(https://www.mext.go.jp/


参考:票簿会計センター(https://www.hyoubo.com/

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